行政書士、宅地建物取扱主任者、ファイナンシャルプランナーが運営する:ミドルプラス

75プラス2年 (5)を経て

令和3年05月15日

前回より続く

おひとり様への旅立ち(死別)

-------誰にでも訪れる老いと配偶者との別れに対し、前向きに生きるあなたのために--------------

男性のおひとり様のストレス

 世間では、よく「伴侶の死には、男性より女性の方が強い」といわれます。
事実、私の身の周りでも、女性でご主人が亡くなっても、まるでそんな事が無かったように見える方がいます。
また、ご主人が亡くなっても10年以上独身生活を堪能している方が多く見受けます。

これに対して、男性が取り残された場合、奥さんが亡くなられて3年後に後を追うように亡くなる方がおられます。

なぜ、女性は伴侶の死に強く、男性は弱いのでしょうか?

ここで、私独自の考え方として次の二つの理由を挙げます。

一つ目は、家事、特に食事に原因があります。
一般的に、夫婦の生活において家事は女性の方が主体となって行われています。
特に高齢者の方々は、殆どが家事は主婦の担当でした。

男性が亡くなった場合は、女性が後に残るのですが、毎日必要な家事の仕事は、従前通り変わりなくできます。
従って、食事の準備、洗濯、掃除をするに当たって、特にストレスを受けることはないと思います。
返って、量が少ないので楽かもしれません。
女性が苦手な事といえば、蛍光灯の電灯の取替とか、重いものを移動させる事位です。

これに対して、女性が先立ち、男性が残った場合は、家事、特に食事の準備が大変です。
二人で暮らしている頃でも、インスタントラーメン、卵焼き位しか作ったことがない人に、野菜炒めとか、角煮といっても簡単に作る方法が浮かんできません。

今の時代なら「クックパッド」を見ながら、レシピはすぐ分かります。
でも、砂糖小さじ1杯、醤油大さじ2杯とか、いちいち計らなければならず、これだけでもイライラします。
更に根菜類を切るにしても、「乱切り」とか「いちょう切り」、「みじん切り」、「薄切り」、「短冊切り」といわれても、よく分かりません。
「クックパッド」を見ているだけで、ストレス一杯です。

おまけに、食事の準備は一日三回もあります。
更に作った料理がまずかったら、打撃は相当なものでしょうね。 もう、やる気がしない。
毎日、三回づつ結構強烈なストレスを受けるとやはり、精神的に参ります。

当然、これ以外に洗濯、掃除等がありますが、食事程大変でなくても、やり慣れていない事をするのは、大変な苦痛です。

妻の死による落胆に加えて、家事のストレスを受ける男性は、弱いという事になるのでしょうね。


二つ目の女性が強い理由は、私個人の考えですが、ダーウイーンの進化論に基づきます。
人間が結婚というかたちをとってから、今に至るまで多くは男性の方が年上で、女性の方が若かったのではないかと思います。
その上、平均寿命は女性の方が長い. 即ち、夫婦で先に死ぬのは男性の方が圧倒的に多いと思います。

女性は常に夫の他界した後を生きなければなりません。この生きることに対する強さが、子、孫を経て子孫に引き継がれていきます。
結果として、1000年以上も経てば、女性は夫の死に対して強い存在になる。
これは、私見ですが面白いでしょう。


ここで話を、「男性にとって、効果が実証され、且つ、妻が生きている時に準備できるストレス軽減の方法」のテーマに戻ります。
もう、既に察しがつくと思いますが、男性は妻の死後、少しでも強く生きていくためには、妻が元気なうちに「料理ができる」という状態にしておくことです。
この料理ができる事がストレス軽減になる証拠は上述の通りです。

私は、定年直後に行政書士を含む三つの資格をとった時に、余力があったものだから、料理学校に一年半(但し、週一)通いました。
これで、和食と中華の料理の勉強をしました。
お蔭で妻が亡くなった後も料理については殆どストレスはないと思います。でも、食後毎日三回も食器洗いをするのは面倒ですね。

男性の方々、是非、自分の身を守るために、奥さんの元気なうちに料理の勉強をしてください。絶対、やって良かったと思いますよ。


ここまで、残された者のストレス対策として「意識をしない」と男性にとって「料理ができるように」を記しましたが、これ以外はないのでしょうか。

次回に続く
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