令和3年05月13日
おひとり様への旅立ち(死別)
ストレスへの対応
夫婦が一緒にいる時は、家に居ようが、スーパーに居ようが無意識に相手の存在が前提で頭の中は行動しています。
もし、金婚式を迎えるまで一緒にいたなら、その習慣が50年間続いているのです。
伴侶が亡くなってといっても、50年続いた慣習は、そう簡単に変わりません。
そのため、居ないと改めて意識した時に、急に寂しさを感じることになるのではないでしょうか。
それでこれを防ぐ方法は、まず、「意識しない」事。
といっても意識すること自体は制御できません。勝手に「思い出す」という意識が働くのですから。
そこで対応できる方法としては、
一旦、意識された面影等を意識的に他の事柄に関心を移すことです。
これは、できるのではないでしょうか。
具体的方法としては、一番いいのは、仕事を持ち、それに専念する事、 これはだれでも気付かれることです。
2つ目は、何かできれば一人でもできる趣味を持つこと。私が今このホームページを作成するのも、この趣味として熱中し、その間、孤独感・侘しさからは解放されます。
私の知人では、アコーディオンの演奏がができるので、その腕を利用して、老人の慰問を他の仲間としている方もおられます。
3つ目は、人と対話する事です。話題が伴侶の死亡についての会話は、よし悪しですが、それ以外の話題をすれば、これ又解放されます。
4つ目は、「IT」を利用して、友人とコミュニケーションを持つことです。
今の世の中はこの点色んな方法があります。 私は、Lineで情報のやり取り以外にZoom等で対面しながら通話する方法で相手の顔を見ながらお話をしています。
対面の通話はLineでもできます。今では、これらを利用して、子供、孫以外に会社の元同僚と「オンライン飲み会」をしています。
5つ目は、外出することです。
これは、別に伴侶が亡くなった事と関係なく、気分転換にはかなり有効です。
車で出かけるのもいいですが、できれば健康を兼ねて歩くことがお勧めです。
歩くことにより、足腰を鍛えるだけでなく、意識は呼吸や筋肉の動きに行きますので、伴侶の死を意識をしない事となります。
6つ目は、ボランティアで地域の福祉に参加する方法があります。
やはり、知人で毎日、児童が小学校に通学する際の見守り隊に参加して、週日の朝と午後の二回子供と一緒に歩いています。
小さな小学生と話をするのも、同世代と話をするのとは違って、いい刺激になるのではないでしょうか。
7つ目は、ペットとして犬を飼う事です。
ペットが亡くなった時「ペットロス」といいますが、この言葉は犬の存在する有難さを如実に表しています。
犬がいると、まず朝、目が覚めた途端、犬の存在が目に入ってきます。
私は夜間、同室にあるゲージに犬を入れていますが、こちらが起きると分かると犬が察知し、すぐ「クンクン」と泣いてきます。否が応でも犬の存在が意識に入ってきます。
犬の目を見て、お互いに顔を見つめ合うと、それによって快楽物質「ドーパミン」が分泌されるといいます。癒し効果抜群です。
その上、エサをやらなくてはいけないし、散歩に連れていかねばなりません。
時々犬の体調に関心をもち、異状がないかに注意する必要もあります。
考えようによっては、これらの事は「面倒くさい」事です。
でも、この「面倒くさい」が伴侶の死から目をそらすのには、モッテコイの方法です。
8つ目は、株取引に関心を持つことです。これは全ての方にお勧めはできませんが、資金に余裕のある方は効果抜群です。
何せお金が絡んでいますから、真剣にならざるを得ません。
私も退職以来、ズ―ッと関心をもち、適当に取引をしていましたが、取引は週日の朝9時から午後3時までしかないため、一日の生活のリズム、週日と土日との区分が付き、ダラダラと生きている感から解放されます。
これらは全て「意識」を死からそらすことですが、
,心がけとしていつまでも「拘らない」気持が必要です。
思いついてもすぐ他の事に関心を移し、いつまでも考え込まない事です。
ところで、おひとり様が男性の場合は、これらに加えて、「効果が実証され、且つ、妻が生きている時に準備ができるストレス軽減の方法」があります。