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75プラス5年 (1)を経て

令和6年09月01日

初めてのクルーズ旅行!

-------クルーズ船 飛鳥Uの旅は、旅行というより、癒しです。--------------

 私もそれなりに国内外の旅行をしてきましたが、船旅はしたことがありませんでした。

そこで、今回は初めて「飛鳥U夏の金沢〜函館クルーズ4日間」のツアーに参加しました。
出発日は8月28日、

金沢までは、北陸新幹線を利用してJRで行き、そこから夕方5時に乗船し、日本海を北上します。
船内で二泊し、三日後の朝9時に函館で下船して、市内を観光します。
函館に一泊して夕方函館空港より飛行機で帰宅するコースです。

他のツアー客、個人客もおり、約800名の乗客の定員、これに掃除、料理等あらゆる業種の乗務員が400名も乗船するとの事。
お客様2名に一人の乗務員がいる勘定になりますが、快適に過ごしてもらうにはそんなにかかるのかもしれません。

お客は高齢者が半数を超えていますが、若い女性同士、子供を連れた家族も参加しており、最高齢は89歳の男性。


乗船中、一番大きな行事は食事ですが、食事をするスペースはタップリあり、待ち時間は少なくスムーズに運営されています。

まず、関心があるのは料理だと思いますが、
クルーズの料理と言っても使う食材は、一般に我々が使うのと同じですから、特別に違うわけでもなく、調味料も同じですから、
結局、私の印象では味は特に変わったものでなく、いい雰囲気で食べるということがメリットですかね。
なお、レストラン、グリルは洋食、和食と数か所あり、アルコールとすし店以外は全て料金を払わなくて済みます。
極端なことを言えば、一か所で食し、その足で他のレストランに行っても無料で食べられます。

乗客として、食事以外は特に用事はありません。その間、時間が余るので当然色々と退屈しないように企画されています。
楽器の演奏、社交ダンス、マジック、ビンゴなど10数種類あったと思います。参加は当然、任意、無料。
通常100人位の人が参加し、30分くらいで終了します。
私はプールは入りませんでしたが、露天風呂は入りました。
海の上での露天風呂は一味ありました。

全てのイベントに参加したとしても、時間はたっぷりあります。
問題はこれの対策です。

通常、家庭で一番の時間潰しはテレビではないでしょうか。
ところが、このテレビが海の中では問題。
映るのはBSだけですが、知っているチャンネルはNHKだけ。
今回の旅で一番の問題は旅行の最初から最後まで悩まされた台風です。
ところが、ニュースは国際ニュースで台風情報は流れません。
朝日ニュースというチャンネルもあるのですが、ここで流れるニュースは同じ内容を1日中繰り返すだけで全く台風情報の役に立ちません。

そこで活躍するのがインターネットですが、これがまた問題。
一度wifiで繋がっても30分経過すると再度設定して接続しなければならない。
その上、インターネットで天気ニュースを映し出しても位置情報が入手できないという理由で地図が現れてこない。
こんな訳で旅行中、一体台風はどうなっているか、よく分からないとういうのが実体でした。
この時、感じたのは、情報が遮断されると如何にストレスが溜まるかです。

私の場合、イベントを見る以外で行っていたのは、数独です。
このお蔭でなんとか時間が過ぎました。


なんか否定的な話ばかりになりましたが、そうでない肯定的な話をしましょう。
食事の時に隣に座られた方で、クルージング旅行にすっかり虜になられた50代の女性がおられました。
約5年位前にクルージングを経験してから全ての旅行は、クルージングで既に7回になっているとの事でした。
その方のご主人は自営業のため、いつも一人旅だそうですが、クルージングにハマったとの事でした。

彼女の話しぶりから分かった事はやはり日常の家事、仕事の多忙さから離れたく、のんびりと全くなんの仕事もなく、好きな時に美味しいものが食べれて、暇ならイベントに好きなものだけ参加し、全ての煩わしさから逃れたい との様です。
この非日常的な生活が彼女を捕まえて離さないのでしょう。

その証拠として、クルージングの申込みは大人気のようでキャンセル待ちとか、旅行会社は更に同様な企画を立て募集したとのことです。

3泊4日で私の場合、安い30万円の旅費ですが、同じ一人旅の人は36万円の費用を払われています。
普通のツアーは3泊4日ですと大体10〜15万円位です。
それと比べてもクルージングはかなりの割高です。
それにも拘らず人気沸騰という事は、如何にこの非日常的生活が魅力的かという事です。


このような事から私が体験したクルージングは、私のようにできるだけ短い時間で多くの観光をしたいという人には不向きで、観光よりも癒しを求める人に向いているようです。
現に今回の旅行の企画も多くを観ようというところはなく、函館の一日目のホテルのチェックインは午後3時で、翌日のチャックアウトは朝11時です。
これから分かる事は明らかに観光に重点はなく、癒しのためと理解しました。

今回、特に台風の動向に関心がいきました。
出発4日前は、旅行のコースと全く重なり、中止間違いないと思いましたが、日が経つに従って可能性が低くなりました。
結局、旅行に対する台風の影響は、函館を離陸する飛行機の時間が30分遅くなっただけです。
こういう事を「取り越し苦労」というのでしょうか。


なお、今回の旅行で30名中、一人旅の人は3名でした。
いつも同じ席に配列されているので、三人は懇意になり、食事はお互いに誘い合ってレストランにいく仲になりました。
そんなことから、次のような約束を交わして別れました。
「一年後の9月1日に名古屋で再会しましょう」と。
今回、交友する人が現れたからよかったのですが、仮に現れなかったら、実につまらない旅であったかも知れません。

人生でこのように旅に出かけられるのか、条件が揃わないとできません。
まず、健康である事。金銭的に余裕がある事。家族の理解がある事。
私の場合、犬と一緒に生活していますが、旅行に際し、別世帯で生活している息子がわざわざ犬の面倒をみるために私の家に泊りにきてくれました。
この好意がなかったら実現しませんでした。
感謝!感謝!

皆さんも一度は経験をされたらと思います。
なお、私は一度だけで十分です。

               

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