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75プラス2年 (8)を経て

令和3年06月07日

おひとり様の旅立ち

-------誰にでも訪れる老いと配偶者との別れに対し、前向きに生きるあなたのために--------------

一周忌を終えて

2021年4月12日

この日から一年が経ちました。
一周忌を行った事を知人に言うと、「よかったね。一周忌を行えて」といいます。
普通に会話する当たり前の会話ですが、私の過去を知っている彼から言われると、「あなたに何も起きなくて、無事にこの日を迎えることができて」という意味合いが含まれています。

「はや!一年も経った!」
過ぎた日にちはホントに早い。
でも、私にとって重い長い一年でもありました。

この日が来るのを待っていた感があります。
早く時間が過ぎ、面影、孤独感から解放されたいという気持がそうさせたのでしょう。

結局、振り返ってみて、今日を迎えることができたのを考えると、過去をみないで、前をみることに心がけた事でしょうか。
過去を偲んでも、そこからなんら解決に結びつく糸口はでてきません。偲んで残るのは、むなしさとストレスだけです。
いくら偲んでもその繰り返しだけ。一歩も進歩しない。

大体、感情とか気持とかいうのは、その事に対する「想い」から発生するものと思います。
「想い」がなければ過去にこだわる事から解放されます。

妻の生きていた時の自分の気持、心境になれば問題は解決されます。
そのためには死別に対する「想い」を取り除き、それ以外の事に頭を使う。
これが結局、一周忌を迎えて得ることができた一つの結論の様です。

一年前と比べていまは何が違っているのかを考えました。

家事は死別後から特に意に介することなくできますから、余り変わっていないと思いますが、
それでも、家事に着手する時のやるせなさはこの一年間で薄らいでいるのでしょう。

他の人とのコミュニケーションを増やすことに努めてきました。

その一つが10月から始めたグランドゴルフです。
日常の一つの課題とするには気軽にでき、適した活動です。
段々と回を重ねてくるに従って、ゲームに気持が入っていくのが分かります。
それと一緒にいる仲間の名前を少しずつ覚えていきます。
新しいコミュニケーションの輪ができてきました。

ヨガはもう十年以上やっていますが、そのまま変わらず通っています。
こういう時辛いのは、今まで一緒にヨガをやっていた妻の姿が勝手に頭によぎる事です。
それも慣れつつあります。

それでも家の中に居る時間はかなりあります。

この時に助かるのが、ペットの存在です。
10年前に飼ったトイプードルが居ますが、これが独り身にはかなりの気晴らしをしてくれます。

この家に居る時の孤独を紛らわす方法として「出会い系サイト」を利用することにしました。
幸い、私と同じような年齢で独り身の男女が参加しているサイトがあります。
ここで新たな出会いといっても実際に会うのではありませんが、文字を介して会話ができる相手を見つけることです。
でも、気の合う方を見つけるのは結構大変。

お互いに会話を始める際の情報として分かるのは、年齢、年収、死別か離婚か、子供の有無などです。
この中には人柄などは分かりません。
当たり前のことですが、同じ70代の人でないと相手にされません。

今は数人の方とメールのやり取りができるようになりましたが、これは結構癒しになります。
朝起床時に、「おはよう」と挨拶をすると、暫くしてその返事が返ってきます。
出かける前に「行ってきます」とメールをすると「気を付けて」と返ってきます。
一日終わりにその日あったことを送信したりします。
そんな事をお互いにやり取りしていると自然と孤独感から解きほぐされていきます。
これは、インターネットが普及した時代だからこそ可能な訳で、ラインなどのツールがなければ無理です。
非常に恵まれていると思います。

会社の同僚だった仲間と行うオンライン飲み会も有効な手段です。
コロナ発生以前は当然じかに居酒屋で談笑していました。
止む無く、代替えの方法として始めたのですが、月一の割合でのオンライン飲み会。
しかし、妻との死別後は隔週開催に増やしてもらいました。
夜7時半から始まり、2時間余談笑しています。

今後はこれらに加え、旅行を増やそうかなと思っています。

妻の生前中は、二人でよく出かけました。
おそらく海外は20ヶ国以上、国内は秋田県以外は全ての都道府県を回りました。

最後の旅行となったのは亡くなる前年の秋に車で1週間、宮城、群馬、茨木、栃木と回った旅行でしょうか。
今でもその時の情景がよみがえってきます。
そんな旅行を最後にできた事が凄く嬉しく「行って良かった」とよく思います。

そんな好きな旅行が一人になったら旅行すること自体に気後れするようになりました。
いつも二人旅が当たり前であったので、一人旅は気が重い。
何を考えるに当たってもマイナス思考が優先し、旅先のトラブルを懸念する気持ちが沸き上がり、一歩前に進むことができませんでした。

それでも、妻の兄弟と三回ばかり一泊旅行をするうちに気後れが薄らいできました。

来月には、車で福井の方に、そして再来月にはツアーで能登半島を予定しています。
できれば毎月出かける事を計画したいと思います。


早く「人生は楽し」といえるようになりたいものです。

 



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