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退職後9年10 ヶ月を経て

平成25年10月28日

小泉進次郎さんの講演を聴いてきました。

私が所属する団体が名古屋で「自民党と日本の行方」というテーマで講演会を開催しました。

 

さすが話し方は面白い。上手である。

丁度、時の話題であるノーベル文学賞候補の村上春樹さんの小説の中からということで、

「右か左かいずれかの指を切らねばならない場面で、自分でどちらを選ぶか、もし自分で選択できなければ両方の指を切断しなければならない」

という場面で選択者が苦渋の決断をするのを引用して「安倍政権は消費税率アップに関して税率アップか、そのままかの苦渋の選択をしなければならなかった」と説明。

また、大衆受けがする芸能人の名前を話題の中に入れたり、

東北被災地へ頻繁に行った時の話から真の国民の声を知るのには現地へ行かねばならないこと等

聴衆者に飽かせない話を聞いてきました。

 

聞き終わった後、面白かったが結局何を言いたいのかと一瞬考えました。

「そうか、今日彼が言いたかったことは皆で東北へ行ったりして東北を元気にしよう」ということかと。

 

印象として個々の話の内容は分かりやすく納得がいき、同感するものだが

全体のストーリーとしては話題があっちへ飛んだりこっちを飛んだりしており

非論理的な構成という感想を持ちました。

 

しかし政治家として資質は他の人と比べ格段に優れているように思われ、これからの活躍が期待されます。

例えば「原発廃止についてどう思うか」との質問について親の小泉純一郎氏が「原発は日本から撤廃」といい、

自民党の党意は「安全を確認し再稼働」となっており、その狭間に彼はおかれています。

この質問に対する回答は言質を取られないように賛成とも反対ともいわず、多弁ではあったが

後から考えると何を言ったのか?うまくはぐらかされました。

 

 

 

この話し方に関連して

 

毎朝犬を連れて散歩をしていますが、その時NHKラジオを聴いています。

その中で「ビジネス展望」という放送がラジオ体操の後の640分ごろから10分間位あります。

毎回、経済評論家とか大学の先生が入れ替わりで時の経済、政治について持論、解説を話します。

ところが解説・紹介だけならいいのですが、批評を加えた場合、少し不満を感じます。

10分のうち、解説、批評で大半の時間を費やし、批判を加えた問題に対する肝心の解決方法・対策についてはチョット触れるだけで全くお粗末。

 

例えば獨協大学教授のMTさんは、

「消費税アップは税収の増加につながらない、その証拠として既に橋本政権時代の3%から5%にアップしたときの実績がある」などと自慢げ(そう聞こえた)に言いました。

ところがそんなことは誰もが百も承知のことで、安倍さんはその対策として税率アップ3%のうち、2%に相当する金額を国民に還元する政策をとろうとしています。

説明するなら橋本政権時代はその対策がなかった事との違いとかその対策の効果がどうかを話すべきと思いますし、

仮に消費税アップを批評するなら、その代わりに何をもって社会保障費を賄うのかを提案すべきです。

 

偉そうにテレビで話してる評論家の話の中で持ち時間のうち批判に対し持論の解決方法・対策についてどれだけの時間を使って話しているかに留意して聞いていると

その話し手のレベルが判断できると思います。かなり多くの評論家は社民党みたいなもので何でも反対に近いものです。

 

 

 

10月13日(日)放送のNHKスペシャル「中国激動・さまよう心 空前の宗教ブーム到来」をご覧になられたでしょうか。

内容は、中国にはびこる拝金主義のために人々の心はすさび、「退職後9年8か月を経て」にも記載した交通事故で路上に倒れている女の子が

放置されたまま死亡した映像はさすがの中国人にもショックであったようで、「他人に対するおもいやり、親切、協力」等の気持を持とうという機運が生まれました。

そのための手段として宗教を布教しようということで、民間ではキリスト教が広がっていますが、政府は儒教を布教しようとしています。

いずれであっても、神の存在を信じ、その力で思いやりの気持を持とうという方法です。

 

この放送をみて私は嬉しくなりました。

金のためなら何をしてもいいとの発想からは食品汚染、大気汚染は当然、尖閣問題につながる覇権主義も正当化されます。

この自己中心主義が見直しされれば、これらの問題も解決する見込みがでてきます。

 

ところが中国にはもう一つ厄介な考えがあります。

それは「中華思想」です。

中華とは「夏(古代時代の中国の国名でこれが転じて華になる)が中心。即ち中国が世界の中心であって宗主国、その他の国は属国である」という考え方。

この考え方によると南沙諸島も尖閣列島も宗主国のもの。従って中国の領土であるとなります。

 

拝金主義は文化大革命で儒教が排除されて「儲ける猫は白い猫も黒い猫もいい猫」とのケ小平の言葉で形成された考え方。

これに対して中華思想は昔から中国に存在する考え方。

従って、キリスト教、儒教が布教し思いやりが生まれたとしても領土問題の解決にはつながらない恐れがあります。

 

しかし、いずれにしても儒教、キリスト教が広く拡がり、中国人から拝金主義が駆逐されることは大いに好ましいことです。

 

 

バカ暑い夏が終わったかと思ったら、もう近くに冬がきている感じ。

秋はどこへ?といいたいですね。

体調に気を付けてください。

 

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