平成25年6月8日
浮気
今回は柔らかい話題から。
私の昔からの知人でここ数年浮気をしている人がいます。
今は男性、女性とも60歳を超えています。
もともとは高校時代―中学校時代の時の知り合いでした。
お互いに好意は持っていたのですが、胸の内を話すこともなくそれぞれ別の人と結婚し子供もいます。
そして経過すること約50年。
偶然なことから会うことがありました。
普通なら「やぁやぁ」で終わるのですが、お互いに好意をもっている間柄のためそれがきっかけでしばしばデートを重ねていました。
そして現在では浮気の間柄になってしまいました。
そこで浮気になる彼らの家庭環境を聞いてみると両方とも夫婦仲は問題を抱えていました。
もともと日常生活で意見が合わないとか、さほど好きでなかったけど結婚したとか、相手がDVだとか。
そんな理由があったところにかっての初恋の人が現れたわけです。
浮気関係になるには余り時間は必要がなかったようです。
そんな彼を見ていると浮気を始めてから明らかに「顔の艶」がよくなりました。
数年前大病を患いましたが、そんな面影は微塵もありません。
私の年代になると「アンチエイリアシング」に関心がありますが、明らかに浮気はアンチエイリアシングにかなりの効果があります。
また初恋の人と思いを遂げることは一般的には少なく、普通胸に収めて過ごすのが多いと思います。
それが60も過ぎた人生の大半を過ぎた時点で思いが遂げられ且つアンチエイリアシングに効果があるとは…。
羨ましい限りというのが私の実感です。
話題は変わって私が日ごろ気にしている「技術の流出」について。
産業は一般的に第一次産業(農業、漁業等)、第二次産業(工業等)、第三次産業(サービス業等)に分かれます。
この中で技術の流出が問題になるのは第二次産業です。
第二次産業でアナログ技術からデジタル技術にウエイトが高まってから流出が加速されたと思います。
特にパソコンのように「モジュール化」された技術はどこで作っても同じものが作れるため、技術先進国から広く後進国に技術が流れました。
これに対し第一次産業はその国の気候、風土が絡むため日本の技術をそのまま後進国に移してもうまくいきません。
また、第三次産業は第二次産業の対象が「物」であったのに対し「人」になります。
「人」には個性があるため、技術、この場合はいわゆる「ノウハウ」は流出先の国民性に合わせなければあまり役に立ちません。
即ち、第一次産業、第三次産業には流出先での改良・一工夫が必要になります。
このように第二次産業にはそもそも「技術の流出」が発生しやすい要因があると思います。
ここで日本の将来を考えた場合、「物づくりの日本」のスタンスでいいのかという疑問が起きてきます。
例えば「新幹線」のように日本が何十年も研究開発をし、ようやく東京オリンピックの年に開業した技術を
中国はわずか数年間の外国技術の導入いわゆるコピーの準備をしただけで開業し、
今では自国独自開発の高速鉄道といって、日本と対等に東南アジアの国に売り込みを図っています。
余談になりますが、中国人の「新製品」に対する考え方は書籍によると、
「商品開発は先進国にやってもらえばよい。
我々は製品化できたら(真似をして)それをつくるだけ。」とありました。
私たち技術者にとっては全く不謹慎なものの考え方と思いますが、
経営者側に立つとこれは非常に合理的な考え方です。
販売するにあたり、必要なコストは製造コストと管理費だけで、研究開発費はゼロですから。
今話題の「アベノミクスの第三の矢」。
特に中長期展望に関しては上記の「物づくり日本」から離れた分野の開発・開拓・投資が重要な気がします。
うまく第三の矢は「的を得て」年末には明るい未来の兆しでも見えればと思っています。
先回のメールで送信した妻の病状はその後、小康状態で大過なく過ごしています。
「腹水」「肝性脳症」対策の「ノウハウ」も日々体得しています。
対策の一環として30年勤めた会計事務所を5月に辞めました。
それでは又