平成24年11月02日
人財
エェ!人財でなく人材でしょ?
と仰るでしょうが、これから私が思っている人財についてお話しを。
ラジオで聞いた話ですが、中国の中小企業を1年後に訪ねると
従業員の半数以上が入れ替わっているのは当たり前とか。
これに比べて日本の中小企業では従業員は人財ということで
そんなことはない。
リーマンショックの時、多くの中小企業は注文がなく、従業員には仕事がなかったそうです。
当然、中国なら人員整理が始まるでしょうが多くの日本の企業は解雇せず、社員教育を行いました。
この時間のある時をチャンスと見て今までできなかった教育を行ったそうです。
それも教師はベテランである社員が行い、リーダの育成と併せて教育を行い全体のレベルの向上を計りました。
人を人件費、即ち費用と考えると収入が少ない時に人を切ることは理にかなっています。
しかし、人を人財と考えると自己資本の一部であり、人を切ることは資本をなくすことになり
人員整理の考えは起こってきません。
また経営者側が期待する人員整理の目的は余り役に立たない社員の解雇でしょうが、
私の経験から考えると往々にして人員整理に応募するのは優秀な社員が多く
辞めてほしい人は応募しないことが多々あります。
そんなわけでかってソニーが製造部門の人員整理をした結果、鴻海精密工業(台湾)に人が流れ、
その人たちが鴻海の隆盛をもたらし、そしてシャープの買収と展開されたのでは…と考えています。
日本のGDPは中国に抜かれ更に国際的地位が低下することを懸念する事がいわれていますが、
この雇用に対する両国の違いは国民性に基づくもので簡単に変わらない事を勘案すると、
今後も日本の技術優位が保たれるような気がします。
ところでシャープの件ですが、今のところシャープは鴻海精密工業に買収される可能性が少ないような状況です。
「退職後8年8ヶ月が経過しました」で記したように私は同業者である家電業界を想定していましたが、現実は銀行団がシンジケートをつくりシャープを支える事が報道されましたが…。
この銀行団のシャープ支援が支えとなる等、なんとか「技術が流出する」事を防止してほしいと願っている次第です。
ソニーの話に絡んで私が気にしていることを記したいと思っています。
それは、カメラ業界についてです。
ご存知のように薄型テレビから日本の家電業界は撤退しました。
理由はサムスン等による新興国からの安売り攻勢に負けたのです。
5年前を思い出してください。当時は日本のメーカ、シャープ、ソニー、パナソニック等が世界の薄型テレビの
トップであったのです。
それが今はサムソン等の新興国の企業に取って代わられました。
国内メーカは彼らの後塵に甘んじているわけです。
これと同じ現象が今世界トップのカメラにも起こらないか懸念している次第です。
サムスンは当然テレビに一番近い分野としてカメラを狙ってくるのは予想に難くないところです。
ソニーが人員整理してそれがサムスンの発展に寄与したとなると、
薄型テレビと同じようにソニーにいた優秀なカメラ関係の技術者がサムスンに貢献するでしょう。
一方、日本のカメラ業界はテレビの盛衰を見ているから、同じ轍を踏まないと思うのですが。
Windows8が発売されました。
こんな年齢になっていうのも少し気恥ずかしいのですが、
早速、Windows8搭載のPCを買いました。
高速起動を期待したのですが、タブレットと比べるとイマイチの感じがします。
ウルトラブックを買えば期待に応えられたのかもしれませんが、
携帯性よりもホームでの使用を想定しているため、HDDに加えてSSD搭載のPCを買ったのですが。
秋になりました。
仕事も佳境でしょうが、この過ごしやすい時期を楽しんでください。
それでは又。