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退職後7年3 ヶ月を経て

平成23年4月4日

未曾有の大災害が発生しました。

それこそ、戦争で負けて以来の大惨事です。

被災された方々にはホントにお見舞い申し上げます。

 

ところでこの震災でいろいろなことを教えられました。

人間は、自然の前にはひとたまりもないこと。

いくら立派な技術といっても所詮見落としがあること。

日本人は、他の国の災害時に見られるような暴動が起きなく、思いやりが強いこと。等々

 

日本の原子力技術は世界に冠たるものと聞いていました。

それが、一旦事故を発生すると、その後の処理は現場で働いていられる方々には申し訳ないがなんか稚拙な感じがします。

例えば初めの燃料棒の冷却のための放水にしても、初めはへりからの放水で効果なし,暴徒などに放水する警視庁の放水車が使われたが、放水距離が足らないでギブアップ。次にでてきたのが、消防庁の放水車。そして最後が東京消防庁の特殊な放水車。これでようやく放水という目的は達成できましたが、その間結構な時間が経過しています。こんな時ナンデ初めから東京消防庁の放水車を使わなかったかと合点がいきません。

また、放水すれば、水が溢れることも初めから予想できたこと。

 

結局、原発を「作る技術」は世界一であっても、それが壊れた場合のリスク管理に関する技術ができていなかったことになります。

今まで特に日本においては原発の廃炉もなかったし、損壊もなかったため経験がないことになりますが、「安全」を謳うならリスク管理技術もフランスのように保有して初めて「安全」ということができるのでしょう。

あと一つ悔しいのが、なぜ原発事故の処理用のロボットを開発しておかなかったかです。

ロボット技術も世界一ですから、そんな技術があれば原発用災害時処理ロボットを作るのはさほど困難ではないと思います。

ロボットさえあれば、何も放射線を気にしなくてもスムーズに作業ができます。

 

今後、原発の設置は極めて困難になるでしょう。

しかし、他に替わるエネルギーがあれば別ですが見当たらないとなると一概に原発を否定できません。

方法があるとすれば供給側の代替エネルギー探しより、需要側の対策、即ち電気エネルギーの消費減だけと思います。

何も暖房、調理等の「熱」エネルギーに電気を使う必要はありません。

街の中に300mも離れるとコンビニがあり、24時間も開店している必要もありません。

ヨーロッパに行くと日本のような艶やかなネオンはありません。ネオンがなくても生活に困りません。

真夏の太陽がサンサンと照りつけるところに自販機が一生懸命冷やしています。

チョット思いつくだけでもこんなに省エネ対策はでてきます。

このように価値の少ない利用方法の減少などで原発による減少分がかなりカバーできると思います。

 

ところで今、東電がしている「計画停電」という需用者側からすると「無計画停電」になる方法ですが、これも問題が多いと思います。

特に産業界で予熱などが必要な現場では仕事になりません。取り敢えず、これで1ヶ月位は耐えるにしても、他の方法を考える必要があります。長引くと世界における日本の産業界の地位が失われ、取り返しの付かない事態を招きます。

 

 

ところで不謹慎なことかも知れませんが、会社にとってはある意味大きなチャンス到来ですね。

今まで大きな障害であった「オール電化」の流れを減速、否、場合によっては、食い止めることができたのではないかと思います。

当面は震災需要で売上は伸びるでしょうし、長期的には電磁調理器の進出を阻み、売上が伸びるのではないでしょうか。

 

東海地方に居る私達ができることは義援金をだすこと以外に、この地震を他山の石としていつか来る東海大地震に備えることでしょうか。

 

お忙しいと思いますが、業務にご精進ください。

 

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