平成19年7月6日
(このメールは17名の方にBCCで配信しています。)
28日の日経新聞夕刊にR社の株主総会のことが記してありました。
参加者83名、39分で終了。そして記事の中に
----会長が「事故の全てがメーカーの責任ではない」と発言をした時、それを遮るように
社長が「まだ神奈川県警で調査中ですから」といった---- と書いてありました。
これを見て私見ですが、会長も内輪で話す内容とマスコミに話す内容の区別がつかなくなったなぁ…、
そして前社長のYさんの退陣に引き続き会長もそろそろ第一線から退去する時期ではないかと思いました。
人間長く人の上に立っていると謙虚な気持ちがなくなり、人(一般庶民)の気持ちが分からなくなってくるものと感じました。
先日、R社のTVコマーシャルを見ました。例の換気注意のコマーシャルです。
まだ放送しているのだぁ。そして又私見ですが、従来の販売促進のためのコマーシャルより
ガス機器を安全に使用するための注意換気のコマーシャルの方がよっぽど会社の宣伝になると思います。
なぜなら、突然テレビの音が静かになり例の調子で呼びかけてくる注意換気のコマーシャルの方が
視聴者は「ハッ!」として注意して聴こうとしますし、
内容が「売らんから」でなく一般国民のための注意喚起ですから好感がもてます。
今は小型湯沸器の換気注意ですが、時期がきたら今度はガス機器そのものの使用注意を促すコマーシャルにされたらと思います。
ところでまだP社の事故の方は捜査活動が続いているようですね。
私の尊敬する先輩の工業界技術委員長(元P社の役員)のK氏のメールによると
6月初めに東京警視庁より二人ずれの刑事がご自宅に来て昔の状況を調べにきたと書いてありました。
6月初め、可児の方へ「さわやかウォーキング」に参加した帰り、たまたま扶桑町の「イオン」に立ち寄ったら、
なんとSさんに偶然お会いしました。また、その1週間後に奈良の法隆寺へ遊びに行き、
昼時に現地に到着したものだから昼食をと思い、
レストラン「さと」に入り、外の駐車場を眺めていたらこれまた偶然にNさんのお姿を見ました。
彼は同僚と一緒に車に乗り込んで去っていき、話をするチャンスがありませんでした。残念。
Sさんとは立ち話を少ししましたが、
私のように皆さんから日頃遠ざかっている立場からするとお会いするだけでうれしいですね。
ところで6月は名古屋のキャッスルプラザホテルで田原総一郎さんの講演を聞いてきました。
テーマは「世間をみる」という意味の表題。これは宅建業界の主催でしたが約300名ほどが参加。
内容は話題のコムスン問題、年金、介護、少子化、環境、政局、格差等々。
この中で特に記憶に残ったことを一,二記します。
一頃、ホワイトカラーエグゼンプションという言葉がはやりました。
ホワイトカラーの残業を規制対象から外すことを指します。
被雇用者のサービス残業が増えるとの意見から法案は廃案になりましたが、本来の趣旨は違っているとのこと。
ワークライフバランスという言葉を耳にしますが、ワーク(仕事)と,ライフ(生活)のバランスをはかることを意味します。
即ち、仕事を大事にするが各自の生活も大事にする生き方。
これを国民に普及促進するために、自ら手本を示したのがイギリスのブレア前首相。
産休に自ら数週間の休暇をとりました。
彼はワークライフバランスを提唱しており、その生き方の一つの方法として在宅勤務があると言われます。
この場合、残業代の管理は難しく、この結果ホワイトカラーエグゼンプションが提案されたとのことです。
日本では残業代カットのみが議論されワークライフバランスによる生き様は置き去りにされ、廃案になったとの話でした。
今、格差社会といわれ大きな社会問題の一つになっています。
格差の要因は正社員と非正社員の違い、親会社と子会社に起因するもの、地域による差があります。
このうち、非正社員、いわゆるフリーター、派遣社員の問題は田原さんによると今後改善されるとのこと。
理由は、人件費縮小のために正社員を解雇し、非正社員で仕事をすることにより、
コストは低減したが新規製品が生まれなくなったこと。
例として言われたのがソニーの場合で以前は画期的な新製品が生まれたのは正社員による愛社精神によるもの。
会社と運命を一つにしない非正社員からは斬新なアイデアは生まれない。
このことに気が付いた会社は今後非正社員の中から優秀な人を正社員化していく。
又下請けの利益を搾取していた為に下請けが生産した部品の作りに問題があり
それが原因で各種のクレーム、リコールが多発。下請けに払う賃金削減効果に比べリコール処理費が結構大きい。
これを改善するために方向転換がなされます。
これらにより、格差は是正されるという内容でした。
介護会社のコムスンの折口会長の話。彼は記者会見でただ謝るだけでそれ以外のことは言わないらしい。
田原さんがインタビューした感触では、知っていて言わないのではなく、実は介護の実情をほとんど知らなくて
言えないのではないかとのこと。当初は24時間介護体制を維持する為に真面目に対応していたが、
そのうちそれでは採算が合わなくなってきた。このため不正処理に発展してしまったらしい。
折口会長は、コムスンを手放すけれども、彼が守りたいのは自分自身の資産。
今後資産問題まで発展しないことに腐心するだろうとのことでした。
少し古い話ですが、松岡前農林大臣が自殺しました。
検察が入ったとの噂がありましたが、田原さんによると参院選挙が終わるまでそれはなく、
選挙後、彼が大臣を降りた後、検察の調査がはいると予想していたそうです。
それが自殺をしてしまったことは政界関係者等の予想外であり、
自殺の真意はそのときの講演では分からないとのことでした。
まだいろいろ面白い話がありましたが、講演会に参加したときにメモった紙を紛失してしまったため
こんなところが報告できるところです。皆さんのお忙しいひとときの息抜きにでもなれば…。
人事異動がありましたか?
退職して3年余が経過し直接関係がなくなりましたが、まだ気になります。
それでは又