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退職後11年 9ヶ月を経て

平成27年9月30日

安保関連法案の採決反対のために、久しぶりに大掛かりなデモが起きました。

「戦争反対」「子供を戦地へ送らない」などのスローガンのもと、3万人以上の人が参加したとの報道です。

どうも反対側の意見を聞いていても日本が万一、中国、北朝鮮に攻撃を受けた場合、どのように対応するのかその考え方が分かりません。

私見ですが、憲法を守ることは極めて大事ということは重々承知していますが、護憲にこだわっていて日本の防衛体制が整うのに時間がかかり

整う前に中国が日本に侵略をしたり、北朝鮮が核弾頭を発射する恐れがでてきた場合、どうするのでしょうか?

 

ところで久々のデモですが、私たちの年代で馴染みなのは昭和40年ころの安保闘争です。

今のデモよりももっと大規模のデモが連日起きました。

これに関して面白かったのは堺屋太一さん(作家で、「団塊の世代」の言葉の生みの親。大阪万博のプロジューサーです。)のテレビでの発言です。

当時、警視庁の幹部から「今のデモを治めるのにはどうしたらいいか」との問いに対して、

堺屋さんは「万博が始まるまで待てばいいですよ」と答えたとのことです。

事実、その後万博が近づくと段々デモ参加者は減少し、結局治まったとのことです。

そして、本当に信念に基づいてデモをしていた人は、その後、浅間山荘事件に起こし、よど号事件を起こしました。

即ち、多くの人はしっかりした信念や思想を持った人ではなく、厳しく言えば軽佻浮薄に近い人々ということです。

 

BSフジに「プライムニュース」という番組があります。

その中で今のデモのリーダである人が政府要人との対話がありました。

例えば「北朝鮮の核弾頭の防衛にはアメリカの力を借りずに自衛隊だけで対応すべき」とか

「原発を稼働すると危険が増すので止めるべき」と意見を述べましたが、

「北朝鮮が有する100個以上の核弾頭に防衛するのは、如何に努力しても日本の国力だけでは対応不可」とか

「原発は稼働の有無に拘わらず狙われたら危険度は変わらない」と反論されました。

2人のリーダは頭の切れる感じの人ですが、勉強不足であり、思慮不足であることが露呈しました。

リーダでさえその程度ですからいわんや一緒に参加している人はもっとひどいでしょう。

 

ところで安保関連法案に関し政府側にも問題があることは明白です。如何に国民の理解が進んでいないかです。

確かに近海の状況及び偶発的衝突の懸念からしていつ衝突が起こるか分かりません。従って時間的猶予がない事は分かりますが、

もっと啓蒙に注力して理解を進めていかねばならないでしょう。

 

 

 

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