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退職後10年4 ヶ月を経て

平成26年5月10日

もっといい車をつくろう!

 

この言葉を聞いて皆さんはどう思われますか?

自動車会社に勤めている人なら誰でもが当然のように抱く思いでしょう。

何も改めて口に出すほどの事でもないのでは…と思われませんか。

 

ところがこの言葉はトヨタ自動車の社長 豊田章男さんの言葉です。

彼の意図するところは、自動車の生産コストを切り詰め、台数を増やして利益を上げることを第一優先にするのではなく、

使う人がほしがる車をつくりたい。自分自身をドライバーとして車を運転し開発に関与し、少しでもいい車をつくりたい。

こんな思いで会社の経営に臨んでいるということを、BS放送の「財部誠一 経済深々」という番組で知りました。

 

これの丁度逆の発想で十年程前に改革が行われたのがあのソニーです。

ハワード・ストリンガー社長はアメリカ流経営手法に則り、売上高・利益額などの数字を上げることによって会社を再生しようとしました。

その結果は今日のソニーの姿です。

 

この数字を上げることを第一優先にする経営者。そういえば私たちの近くにいましたね。

 

 

パスポートランキングという言葉をご存知でしょうか。

例えば日本のパスポートならビザの取得なしに入国できる国の数が世界で170ヶ国あり、

「パスポート自由度ランキング」で四位ということです。

いわゆるノービザで外国に入国できるということはパスポート発行国の国民の世界における信頼度を表しているといえます。

ちなみに、一位は173ヶ国にノービザで行けるフィンランド、スウェーデン、英国の3ケ国でした。

二位は172ヶ国のデンマーク、ドイツ、ルクセンブルク、米国です。三位にベルギー、イタリア、オランダで

四位に日本がありました。

ところで私の嫌いな中国は44ケ国で82位と北朝鮮(41か国で85位)に近いレベル。最下位は93位のアフガニスタン。

中国はGDP2位ということで我が物顔のように振る舞っていますが、世界の各国が中国を如何に評価しているかは

このパスポートランキングが如実に物語っていると思いませんか。

今後、少子高齢化がますます進む日本はGDPでは下降一方です。

それよりも国民一人ひとりの生活レベルの物差しとなるこの「パスポートランキング」の上昇を求めたら如何なものでしょうか。

 

 

STAP細胞問題でどうも納得がいかないことがあります。

問題の論点は、小保方リーダの論文捏造とSTAP細胞の存在の真偽です。

理化学研究所は、小保方リーダの捏造問題に対する不服申し立てに対して却下の決定をするようです。

これにより私が懸念するのは、仮にSTAP細胞が存在する場合です。

 

私が想定する最悪のシナリオは、小保方さんがアメリカの研究機関に招請されそこでSTAP細胞の成果を発表することです。

この場合、理化学研究所はどう釈明するのでしょうか。

折角、研究所として堂々と世界にその成果を発表できるのをわざわざ外国の機関に取られるのです。

それこそ世界の笑われ者になります。

 

私が仮に理化学研究所の理事長であれば次のように考えます。

捏造問題は所詮論文の申請手続きに関する問題です。

STA細胞の存在真偽に対して何の意味もありません。

それよりも細胞が存在するか否かの確認の方が重大です。

従って捏造問題は一時棚上げとし、小保方さんに一から細胞を再生してもらいます。

一度成功しているからさほど時間はかからないのではないでしょうか。

この場合、彼女はどうも記録等に関しては不得意のようですから記録専門の人をつけ一緒に仕事をさせます。

且つ実験結果の評価は常に他の専門家を交え、更にビデオで実験は記録をし、恣意が入らないようにします。

これによりSTAP細胞の存在を確かめ、仮に存在しないとなった場合に改めて捏造問題に決着をつけます。

 

このように考えるとなぜ理化学研究所はそうも急いで捏造問題の決着を優先するのでしょうか。

優先すべきは細胞の存在の確認です。

私には理解できません。

 

連休も終わりました。

四月から各会社で昇給が実施されればアベノミクスはまず一安心。

期待したいものです。

 

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