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孫の作文 1

平成26年8月1日

私の孫は現在、中学校3年生の女の子です。
先日、家に来て、学校で優秀賞をもらったといって作文を見せてくれました。
読んでみて、ひいき目かもしれませんが感心しました。
私が日ごろ接する文章とはまた違った良さを感じました。
一読頂ければ幸甚です。

「離れてみて分かったこと」

 皆さんは家族の日を知っていますか?
家族の日とは、毎月第三日曜日と定められており、家族みんなで顔をそろえ、子供たちの健やかな成長を願う日です。
実は私はこの「家族の日」についてこの作文を書くまでは詳しく知りませんでした。
それに前までは別に家族にはいつでも会えるし、わざわざ日にちを決めて集まるなんて と思っていました。
しかし、そんな考えが変わるようなことがありました。

 それは父の単身赴任です。
父の単身赴任先は宮城県です。
震災の後に父の赴任先として決まったので余震なども心配になりました。
でも、父は「仕事を続けていくためには仕方がないよ。それに家に帰って来れないわけじゃないから、大丈夫だよ」と言っていました。
しっかりと仕事に向き合っている父はかっこういいなぁと思いました。
そして父は今も宮城県にいます。今年の7月で3年目になります。

父は単身赴任をする前から出張が多く毎日家にいることが少なかったです。
なので単身赴任になってもそんなに変わらないんじゃないと思っていました。
でも、やっぱり違うところがありました。

それは顔を見て会話ができないということです。
メールや電話などで連絡をとることはできます。
しかし、会ってお互いに顔を見て会話はできません。
やっぱり、電子機器を通してでは、暖かみがないなぁと感じました。

しかし、この単身赴任のおかげで学んだことや気づいたことが二つあります。

まずは家族と過ごす時間を大切にするということです。
いつも家族みんなで過ごしていた土曜日・日曜日も父が帰って来れなかったり、
私の弟の部活動や学校行事等でみんながそろって過ごすことは減ってしまいました。
だからこそ、家族全員でそろう時間はしゃべったり、出かけたり、ご飯を食べたりと楽しく過ごしたいと思い、
いつもより笑顔でたくさん父と話をするように心がけています。

二つ目は、家族への感謝を忘れないということです。
一緒にいることが当たり前だった頃は、そんなに家族への感謝の気持をもっているわけではありませんでした。
でも、長い間離れてみて、「あ、一緒に居るということは実はとてもありがたいことなんだ」と思えるようになりました。
なので、母が作ってくれるご飯や、たたんでくれる洗濯物、私の話相手になってくれたり、本を貸してくれる弟など
小さなことにも感謝の気持がでてきました。
今後も、その気持ちを忘れないで生活をしていきたいと思います。

この二つが私の学んだこと、気づいたことです。

そして私はこの二つをふまえて、今後の生活に生かしていきたいことがあります。
それは、二つ目に書いた感謝の気持を忘れないということと関係して、
感謝の気持ちを伝えるということです。
日ごろ思っていても、やっぱり全部が伝わっているわけではありません。
言葉や手紙などで表さなければわからなかったこともあります。
しかし、それを毎日伝えるのは、少し恥ずかしいです。
なので私は家族の日を利用していこうと考えました。
小さな工夫ですが、よりよい家族の日になると思います。

みなさんも家族の日は家族そろってご飯を食べる、一緒に外へでかける、など
家族の絆が深まるように工夫して過ごすのはどうでしょうか。
きっと良い日になると思いますよ。


 

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