平成14年12月吉日
ご挨拶
平成16年1月15日をもって定年退職することとなりました。
無事に定年を迎える事ができますのも、皆様のご厚情によるものと厚くお礼申し上げます。
皆様のご活躍及び有意義な人生を送られることを祈願いたします。
セカンドライフに向かって(特にこれから定年を迎える方へ)
在職中にお世話になったお礼として、人生の先輩として私のライフプランを記しますので各位のプラン設定の参考にしていただければ幸甚です。
1. ライフプラン
人生をうまく生きていくために必要なのがライフプランです。
ライフプランとして基本的に大事なのは、まず「健康」と「金」です。
この二つが基礎にあり、その上に求められるのが「生きがい」です。
2. 「健康」と「金」
私は、「健康」については30歳から毎日曜日水泳を欠かすことがなかった事もあり、現在は特に異常はありません。運がよかったこともあり、有り難い事と感謝している次第です。
「金」については、20歳代後半から不動産に関心を持ったことが幸いし、大学卒業時にはこの地球上で一坪の土地もありませんでしたが、今ではわずかですが定常的に不動産収入を得る事ができるようになりました。
「健康」と「金」、特に「金」について、定年を迎えてから対応していてもほぼ勝負は決まったと同じであり、皆様も在職中から定年後を見据えた設計を設定されることをお勧めします。(今後年金だけに頼った生活はかなり厳しいと予想されます)
3. 「生きがい」
皆様もいずれは訪れてくる定年があります。
定年で大きく変化するのが「生きがい」です。
在職中は、会社という核を中心に毎日の過ごし方を考えれば問題はなく、
「生きがい」も会社を中心に設定すれば済みました。
ところが定年後はその核を失う事となります。
4. 私の考えた「生きがい」
50歳を迎えた時、会社という核を失った後の自分の姿を想像してみました。
在職中は、仕事を中心とした経験もあり知識もあるため、人々から依頼もあれば相談もありました。生きている価値があるわけです。
しかし、定年後は会社を離れる訳です。
会社時代の仕事で近所の方が相談にくるわけではありません。
誰も依頼にきません。雑談を除き特に人と会話をする必要はないのです。
毎日を雑談で過ごして人生を終えるだけでは寂しいと思いました。
世間の先輩には70歳からエベレスト山頂に登る人もあれば、60歳近くから日本地図を完成させた人もいます。
5. セカンドライフのスタート
会社へ入ったのが22歳、定年で退職するのが60歳。
その間、仮に残業をしなかったとして毎日8時間働いてきました。
これに対して80歳まで生きるとし、60歳から80までに20年あります。
時間は一日24時間のうち8時間を基本的生活時間として除くと毎日16時間の時間があります。
即ち、定年まで会社に勤務していた時間とこれから持つ自由になる時間はほぼ同じだけあるわけです。
そうです! 今からでも一つの仕事ができるだけの時間があるのです。
セカンドライフを構築する事が必要と思いました。
6. セカンドライフの構築
誰も相談に来ないのは? 誰も頼みに来ないのは?
考えた結果、結論は自分に「売り」になる部分がないことが原因と思いました。
何か「売り」になる部分があればまた人から頼りにされ相談されることもあるかも知れない。
「売り」になる部分を作り上げる事が必要と思いました。
これがあれば、また社会に役に立つことができます。
7. 役に立つには
これからの世の中は私を含め高齢者が増えます。高齢者の方々で困るのは介護の問題もありますが、資産の問題、相続の問題が発生すると思います。特に自己責任時代と謳われている時代において困る人がもっと増えると思います。
これに応えるのには財務の知識、法律の知識・経験が必要です。勿論税理士、弁護士などいますが、もっと気軽に相談できる人間が一人位あってもいいのではないか。
これに応える事が私のセカンドライフのテーマと設定する事にしました。
8. 60の手習い
勤務した会社と関係のない人から直ぐにその価値(=「売り」)を判断してもらえる方法として公的資格を取得するのが一つの方法と思いました。
このため、既に宅地建物取扱主任者の資格はもっていましたが、これでは「売り」に不十分なためもっと「売り」を強力にする必要があります。
このため、浅学非才にも拘わらず、次の資格にチャレンジすることとしました。
個人資産管理に関する国家資格と法律に関する国家資格です。
目標として2つの国家資格取得にチャレンジする事としました。
このため、前者の資格修得のため11月1日から資格学校に入学しました。
私は技術系ですが、20代、30代の若い人の中に混じって敢えて頑張ることとしました。
ドラマではありませんから希望通りいくとは限らず、失敗した場合は新しい事を学ぶこと自体が脳細胞の老化防止に効果があり、意義ある事と考える事にしています。
※ なぜ、文化系の仕事を選択したのか (ご参考までに)
技術系でありながら、なぜ不慣れな文化系の財務、法律を目標にしたのか疑問をもたれる方もいると思いますが、次の理由に依るものです。
· 技術系では自分で会社を興すか、どこかに勤めるしかありません。会社を興すのには多額の資金が要ります。会社に勤めるということはまた定年があるということです。その定年後にまた、何をするか悩まなければならない。即ち私にとっては問題の先送りに過ぎないということです。
· これに対し文科系は小資本で自営が行えます。自営には定年がありません。
· 文化系は未経験であり、知らない事ばかりですが、宅地建物取扱主任者の取得で民法等を含む法律関係の知識を多少ですが学んできました。従って努力すれば何とかなるだろうという気持ちがあります。
また、受かって儲けもの、失敗してもともとです。
· 人様の相談に乗るにはある程度年をとっている方が信頼を得やすい事、即ち定年後の仕事に向いていると思いました。
· そのためには、実力を付けねばなりません。これは大変なことです。
この大変なことが魅力です。 即ちやりがいがあることです。
お願い
もし、うまくいったら
60の手習いで成功率は乏しいですが、万一合格し開業にこぎつけた場合、
次の考え方で行いますので一つご利用の程をお願い申し上げます。
² 個人資産管理と法律に関する資格及び宅地建物取扱主任者の資格をもって主に個人特に高齢者の財産管理、相続問題及びこれから派生する不動者の仲介を行いたいと予定しています。
² 勿論、若い人が結婚し不動産を購入する場合にもご利用いただけます。
² 特に営利が主目的ではありませんので、相談部分についてはほぼ無料近くを想定しています。
² 実務が発生する場合でも不動産の一般の手数料に比べミドルプラスに頼んでよかったと思っていただくようにしたいと思います。
² 開業の暁には、各位にメール等で連絡をさせて頂きますので、よろしくお願い申し上げます。
以上につき各位のライフプラン設定の参考にしていただければ幸甚です。
なお、末筆になりましたが、各位のご健康とさらなるご活躍を期待しております。